2021.02.21熊野古道 紀伊路パート2 紀伊宮原から湯浅町へ②
世の中の煩わしい事には拘わらず、身を閑居にしておけば世間の事にも
心を掛けずに済む。住まいに欲を出せば切りがない。部屋は三間で十分、
一つには心を休める一間、一つには寝所、一つには世俗の事をする一間
これで十分である。
モノを惜しまず、身と命にも惜しむ気持ちを持たず、様々な説教や教えについても
耳傾けずに暮らせば現世での迷いも少なくなる。
人との競争を出来るだけ避ける、其の為には、人と人との関係での優位、優越感を棄て、自身は一歩下がって脇に控える、これにより対人関係での悩みやストレスを和らげ、常に控えめに、言葉も少なくすれば、自分の心に波風を立てずに済むし、心を安らかに保てる。
何事も常にシンプルに考えておくのが、とり越し苦労を避ける為の有益な手法である。
雲雀山の麓の梅林が満開です
先週越えて来た長峰山脈と有田川平野
雲雀山から見た有田川
南北朝時代の宝筐院塔 1343年
ここで中将姫と父親の右大臣藤原豊成卿が対面したと言われる場所
中将姫物語は長くなるのでここでは触れないが、中将姫は、そもそもが初瀬の観音菩薩の申し子であって、当麻寺で得度して、28歳で浄土に召されて世を去ったお方。
糸我町と糸我峠から栖原方面への山並み
雲雀山山頂付近から
雲雀山山頂の白山権現
有田川と長峰山脈
雲雀山は別名を伊藤ケ岳とも呼ばれている
三角点探しも無駄だった山頂付近は視界ゼロ
峰を進むと突然、林道になり、ここから右手に下れば熊野古道
糸我王子跡に達する
ここでそのまま直進して糸我峠を目指す事にした
雲雀山は、まるで中世の山城を思わせる
平坦な林道が峠まで続く
中世の糸我峠は熊野古道として令和に蘇る
次回に続く