2021.3.11 熊野古道 中辺路 潮見峠越え①
田辺から滝尻までの間の熊野古道は富田川沿いに進むが平安期には富田川の氾濫
などで熊野参詣の人々に死者も出た。渡渉を繰り返す大昔の古道は川の状況次第で
進む事が出来なかった事例も多く発生したので、中世以降は代替路として長尾坂を
登り潮見峠から滝尻へと辿る新ルートが作られた。現在では林道が伸びており車で
簡単に通行出来るが、往時の古道は一部が林道となっているが、昔の石畳の古道も
一部、残っており静かな古道歩きを楽しめる。
田辺駅近くの有料駐車場に車を留めてから駅前に戻りタクシーで長尾坂登山口まで
行く。マイナーなルートなので古道歩きの観光客は皆無。
傾斜が延々と続く長尾坂ですが、舗装路と旧の古道が交互に現れるが、登るにつれて
西側には三角錐の美しい山、高尾山(606m)が聳え、山の西側には会津川の奇絶峡
の美しい渓谷美もある。これから向かう長尾坂の捻木峠の背後には現在は電波塔群が
林立して異様な感じであるが、そこに一等三角点の山、槇山(796m)がそびえ立
つ。今回は、最初の計画にはなかった槇山登山を加えることしたが、これが結構、厳し
い登山となってしまった。
駅前第二駐車場に行くには駅前交番を目印に進めばよい。
今回は、駅とは少し離れた場所の有料駐車場を使う。
この看板の所でタクシーを降りる。
何の石碑か判らない
古い石仏
高尾山
農道の様な古道
アマナの蕾
古道の雰囲気が漂う長尾坂
道草をしながら歩くのも楽しみの一つ
舗装路に出ました
暫くは舗装路歩きですが、時折、軽トラが走るだけで人影もない
高尾山が大きく迫ってきます
トイレが設置されているのは、古道歩きの人を呼び込みたいとの思惑か?
画面右端に見える赤茶けた山肌の山が槇山で電波塔らしき建造物が小さくが見える、あそこまで、これから歩いてゆく
中世に、盛況を極めた長尾坂には、地元豪族が関所を作り通行税の名目で
金品を徴収した。その資金が熊野参詣の人達をサポートする各種のサービス
に携わる地元民への報酬となった。
菫が群生しています
高尾山の立派な三角錐の姿です
水呑峠へ向かいます
急坂の道は舗装路で、暫くは急坂登りが続く
梅は咲き終わっていたが、梅見の頃は格別赴きのある古道でしょう!!
白浜温泉とかなやま湾(田辺湾)が良く見えます。随分登ってきました。
昼寝茶屋跡です
お店の様ですが?
水吞峠の看板
甘露の水が溢れています。夏には喉を潤す休息の場となる。
白浜温泉街と白浜空港も見えます(左手の赤茶けた所)
次回に続く