2021.2.21熊野古道 紀伊宮原~湯浅町④
人や社会には様々な害毒を及ぼす憑物が無数に存在する。人の体に憑く蚤、シラミ
家に憑くのはネズミやゴキブリ、国には逆賊や革命家、社会に憑くのは盗人、詐欺師
暴力団やギャング、人殺しなど。善良な市民には仁義の縛り、坊様には仏法という縛り
欲に塗れたつまらぬ人間には財宝が憑き、と言うのが徒然草の作者吉田兼好の持論だ。
どれもこれも、すべては、その心に巣食う執着心のなせる業である。
人の一大因縁事とは生死である。分けても死は無常迅速である。死は時を待たず、
昨日元気な人も翌朝には事切れる、こんなご時世が今の世間で流行っている疫病の蔓延
にある。ならば今を避けて一体、何時を持って事を為そうとするのか?
発心とはこの様な有様を見て、直ぐにでも実行に移さねばならない。時は待ってはくれ
ないから。
湯浅駅前の旧駅舎は。今は使われていない