2021.02.21熊野古道 紀伊路パート2  紀伊宮原から湯浅町へ③

心と口は一心同体である、故に心と口にはくれぐれもご用心を入念にする事が

大切である。

心は堅く締めて口を緩めては本末転倒である。口を慎み心を堅固にすれば

世渡りに必要な先達も不要だ。山に入る際には、その山の高さや所在地を調べて

更にその日の天候にも気を配り、準備万端で入山するが、低い山や里に近い山に入る場合には、つい心が緩んで油断が出来るものだ。しかしどんな事が起きるか?誰も予想しない不運に遭って命の危機に陥る事もある。

心には目で確かめられる範囲や物事の深浅を推し量るのが難しい事が多いものだから、

準備もより一層の困難に遭わぬ為の準備を怠ってはならない。より高見を見据える心を

常に磨く事が大切な心の持ち様となる。口は重宝なものだから、出来もしない事を

平気で言いふらす輩が多いのは、口の魔力に屈した証だ。口の禍は心の禍となり、

やがて身を破滅に導く。口と心には常に看視役を着けねばならない。

 

人の多くは知識を得るのに懸命となって勉強をするが、その得た知識を使って行をするのに心血を注いで実行する人は稀だ。つまり知を得る事ばかり考えて、行に心血を注ぐ

人は多くない。 ならば行の実行から初めて知(智)を得る事が出来ると思う人も多くないのも事実だ。

行から得た智程、尊いものはないと、知るべし。相撲取りが良く口にするのに

体が自然に動いて初めに思った(心の出す智)事もない技を使えたので勝利した、と

良く話すのが聞こえてくる。稽古を入念にする力士は体が自然に動いて窮地を脱した、と良く語る。

人は智に溺れて身を崩す、行に溺れて身を崩す事は智に溺れる事よりも少ないものだ。

人は行の中でしか智を得る事は出来ない生き物らしい。

3メートルの小川を飛び越える練習ばかりしているといざ飛んでみたら3mの川に落ちたが、3メートルの川を飛び越すのに3.5mの川を飛ぶ練習をしていれば、3Ⅿの川に落ちる事はまずない。高見の心とこの様な事を言う。

f:id:akooyot:20210222184159j:plain

f:id:akooyot:20210222184238j:plain

湯浅へ向けて急な舗装路を下って行く

f:id:akooyot:20210222184306j:plain

f:id:akooyot:20210222184425j:plain

f:id:akooyot:20210222184501j:plain

f:id:akooyot:20210222184530j:plain

逆瀬川王子に到着、湯浅の町中にある

f:id:akooyot:20210222184610j:plain

f:id:akooyot:20210222184738j:plain

f:id:akooyot:20210222184816j:plain

f:id:akooyot:20210222184845j:plain

f:id:akooyot:20210222184920j:plain

向こうに見える低山の上に給水塔のタンクが見えますが

あの辺りが糸我峠です

f:id:akooyot:20210222184947j:plain

f:id:akooyot:20210222185211j:plain

f:id:akooyot:20210222185238j:plain

f:id:akooyot:20210222185308j:plain

後白河法皇が腰を掛けた石?

f:id:akooyot:20210222185343j:plain

 

f:id:akooyot:20210222185510j:plain

f:id:akooyot:20210222190523j:plain

f:id:akooyot:20210222190556j:plain

f:id:akooyot:20210222190619j:plain

f:id:akooyot:20210222190650j:plain


次回は湯浅町の様子です