維摩詰と維摩経 托鉢
貧乏人に托鉢を乞うと貧乏人は大きな福を得る
長者に托鉢を乞うと美味の食を僧が得られる
托鉢をした人はその多少にかかわらず福を得る事はない
托鉢とは食を貰わぬ為に托鉢をすべきである 逆説の真理
托鉢者の選り好みや食物の種類を択ばずに托鉢すべきである
托鉢には、する方も貰う方も托鉢という行為自体を尊いと思うべきである。
食とそれを提供する人を選んではならない。
貧欲、怒り、愚鈍と共に施食を受けて下さい。これも逆説です。ありのままで
拘りを捨てゝ施食を受けるのです。
殺仏 殺祖(さつぶうさっそ)とは、上記の様な一見、支離滅裂な様だが
その根底にあるのが、すべては空、実体はない、その行為にも拘りはない。
あらゆるモノに対する執着心を打破し、あらゆる物事からの束縛をを打破するのが
その根底に流れている。無の心で淡々と生きてゆく。