2021-03-05から1日間の記事一覧

維摩詰 維摩経 悟りとは永遠に求め得ぬもの?

人の心は高みに登って満足しても、それだけでは終われない。再び高みから落ちて 衆生世界へ戻って仏心を彼等に差し伸べる、これが往相還相と呼ばれるエレベーター に乗っての循環路線を生きる定めである。あたかも輪廻の周回路を永遠に巡る様に。 悟ってもそ…

維摩詰 維摩経 維摩の病  知恵と方便

知恵と方便は仏教での欠くべからずのセットモノである。方便はまた慈悲とも言う、 知恵は知識やそれを使いこなす力を意味する、方便は、知恵を使う方法や手段であり、 仏教的にはその手段の最たるものが慈悲心である。 知は向上心で高みへの挑戦であるが、方…

維摩詰 維摩経 維摩の病

衆生病むが故に我(維摩)病む 当時の病とはウイルスや細菌によりパンデミックではない、病むとは 仏教的に言えば心の病=精神病ではない、の事を指す。心の病の根本 原因は無知、無明、有への愛(存在がある故に物でも何でもわが身に付く 有体への執着であ…

維摩詰 維摩経 出家

出家とは仏門に入る事 そこに、利、功徳を求めても そこには何もない。無為法とは即ち出家である。 無為法には利も功徳もない 利も功徳あるのは有為の世界であるから。 無為とは生滅変化をはなれ、仏の涅槃を言う。

維摩詰と維摩経 托鉢

貧乏人に托鉢を乞うと貧乏人は大きな福を得る 長者に托鉢を乞うと美味の食を僧が得られる 托鉢をした人はその多少にかかわらず福を得る事はない 托鉢とは食を貰わぬ為に托鉢をすべきである 逆説の真理 托鉢者の選り好みや食物の種類を択ばずに托鉢すべきであ…