良寛の様に生きてみたいコロナの日本

あしひきの山辺に住めば、すべをなみ樒(しきみ)摘みつつこの日暮らしつ

 

あしひきの国上(くかみ)の山に家居してい行き帰らひ、山を見れば

山も見が欲し、里見れば。里も豊たけし、春辺には、花咲きををり、

秋されば、もみじを手折り、久方の月にかざして、あらたまの、歳の

十とせは、過ぎにけらしも

 

霞立つ永き春陽に子供等と手毬つきつつこの日暮らしつ

 

世の中を憂しとも経ばかホトトギス木の間隠れに啼き渡るなり

 

人と人との接触を断つことが、何よりの防御策であるコロナ対策だが、

現代人は良寛の様に生きる事は至難の業に違いない。だが、すべては

吾身の存続のためには、人との接触を断つしかない。これが最も有効な

ワクチンになるのだが!!

現代人は、あまりにも身勝手過ぎて、耐え忍ぶ事を忘れている。辛抱は

幸福を、怒りは敗北を、負けて知る事が出来るのが人の心。

たった数日の隠遁さえ出来ない様では、コロナに打ち勝つ事など、到底

不可能。