貧しく生きる
心に求めるものがない、願うこともない、心が空っぽなら、迷いようもない。
これが貧しく生きるコツ。人に諂わず、利益があると思ったことには手を出さずに
捨て置く、人に気に入られようとせずに自然体で 暮らす。心の重荷になる事は
しない代わりに、身や心にまつわり着くものはさっさ切ってしまう。あらゆる
モノや考えに執着せず、心身に持ち込まない様にして暮らす。
必要なもの以外に何かを買おうとはしない、買ったら、そのモノが擦り切れて
使えなくなるまで使い尽くす。必要以外のモノを住家に置かない、貯蔵もしない。
昔の事、空き巣に入られたが、盗ってやろうと思える程の何物もなかったので
家をあけっぱなしにして盗人は出て行った。被害がなかったので警察には届けずに
捨て置いた。そのことで何の心の重荷にもならなかった。
貧しく暮らすとは、この様な暮らし振りを言う。