維摩

維摩詰の維摩経 如来の家系、

世の中のあらゆる悪の種、これが如来の家系である。この家系を絶やさぬ事が如来の家系を絶やさぬ事である。 世の中のあらゆる悪が絶えれば、如来の出番はない。つまり如来の家系が絶える事、 如来の血筋が絶えて仏法が消える事を意味する。これも維摩経独特…

維摩詰 維摩経 悟りとは永遠に求め得ぬもの?

人の心は高みに登って満足しても、それだけでは終われない。再び高みから落ちて 衆生世界へ戻って仏心を彼等に差し伸べる、これが往相還相と呼ばれるエレベーター に乗っての循環路線を生きる定めである。あたかも輪廻の周回路を永遠に巡る様に。 悟ってもそ…

維摩詰 維摩経 維摩の病  知恵と方便

知恵と方便は仏教での欠くべからずのセットモノである。方便はまた慈悲とも言う、 知恵は知識やそれを使いこなす力を意味する、方便は、知恵を使う方法や手段であり、 仏教的にはその手段の最たるものが慈悲心である。 知は向上心で高みへの挑戦であるが、方…

維摩詰 維摩経 維摩の病

衆生病むが故に我(維摩)病む 当時の病とはウイルスや細菌によりパンデミックではない、病むとは 仏教的に言えば心の病=精神病ではない、の事を指す。心の病の根本 原因は無知、無明、有への愛(存在がある故に物でも何でもわが身に付く 有体への執着であ…