2021-01-01から1年間の記事一覧

路傍の春をスナップ

春が身近に感じられる季節となったので、近所の田園地帯を散歩したスナップ写真です レンゲの花が春の小川のそばで咲いています 隙間植物のスミレ コンクリートの隙間に根を張ったスミレ ツクシンボ 春の使者 ツマキチョウ ツマキチョウは恋の季節 複雑に交…

忠を取るか実を取るか?

発狂した主君に忠を尽くした譜代の家老と発狂した主君を見限って逐電した国家老 の命運は?前者は縛り首、後者はお家を失ったが命を長らえる。 芥川龍之介の短編小説 忠義の内容である。 発狂した主君のたっての頼みであった登城を独断で許した譜代の家老は…

ユートピアとは

現実には決して存在しない理想的な社会がユートピアである。 人々はユートピアを望みながらも決して、其の様な社会を構築 することはない。人の心は複雑で、しかも測りし得ない難物の 塊であるから、理想郷などは、概念としては、あり得るが、永遠に その地…

菫の仲間が開花

タチツボスミレ、アオイスミレ、アリアケスミレ、シハイスミレ、スミレなどが 一斉に咲き始めた。花の害虫のナメクジや害鳥のヒヨドリも跋扈する季節ですが、 ナメクジは始末が悪く、夜間の雨で勢いづく厄介者だ。 サツマイノモリも昨夜の雨で勢いづく ミヤ…

近つ飛鳥の丘から平石城跡~磐船神社参拝

近つ飛鳥の丘は日本版の王家の谷と呼ばれる古墳群が乱立する特異な旧跡である。古代のミステリーが詰まった貴重な歴史遺産が眠るので王陵の谷と呼ばれる。 中世の戦乱で活躍した楠正成の配下の平石の豪族が築いた山城が平石城で、険しい山頂に広い台地を作り…

大阪府富田林 金胎寺山(城山)のスミレ

金胎寺山は中世の頃、楠正成の山城で山麓には豪勢な寺院の金胎寺が建っていた。 台地上の山頂は山城らしく見晴らしがすこぶる良い。南大阪平野から大阪湾、淡路島も 望める立地。東側には金剛山、葛城山が迫り、独特の風景が広がる。 山頂の大地にには菫の群…

菫の距

菫の花の後ろに突き出た天狗の鼻の様な突起物は距(きょ)と呼ばれる蜜袋 で、これにつられて虫がやってきて雄蕊につながっている距を虫が動かせて 虫の体に花粉がくっついて受粉を促す仕組みとなている。 街中にテングチョウが現れた。しかも冬越しの体にも…

春の花 お庭編

いよいよ春本番も間近になってきた。お庭の春の花木も満開です。だが、それを待っていたのは人間だけではない。メジロやスズメなら可愛いがヒヨドリやムクドリ、カラスとなれば害鳥である。とりわけ憎らしいのがヒヨドリ。何でも啄んで、その鳥害たるや 由々…

2021.3.11 熊野古道 中辺路 潮見峠越え③

捻れ杉から潮見峠の間は純然たる山越えの細い道だ。古道の面影というよりは 山の杣道の様な感じである。潮見峠には立派なトイレ設備があり、小屋が建つ。 だだっ広い峠には南北の展望が開けるが南面の方が広い展望となっている。 ここから古道は北に方向を変…

2021.3.11 熊野古道 中辺路 潮見峠越え②

捻木峠の大杉は安珍清姫伝説の清姫が遠目で安珍を認めてから、激しい嫉妬の炎が峠の 大杉を捻れさせる程だった。峠に登った清姫が御坊の道成寺に逃げ込む安珍を見て、 激しい嫉妬を引き起こしたシンボルが峠の捻れ大杉の由来として伝えられている。 捻木峠か…

2021.3.11 熊野古道 中辺路 潮見峠越え①

田辺から滝尻までの間の熊野古道は富田川沿いに進むが平安期には富田川の氾濫 などで熊野参詣の人々に死者も出た。渡渉を繰り返す大昔の古道は川の状況次第で 進む事が出来なかった事例も多く発生したので、中世以降は代替路として長尾坂を 登り潮見峠から滝…

早春の山野草達 お庭にて 2021.3.10

ミヤマカタバミ イワヤツデのつぼみ シハイスミレ タツナミソウ サツマイナモリ ヒトリシズカのつぼみ リュウキンカ タチツボスミレ ショウジョウバカマのつぼみ ヒメシャガの芽 ノギクの若葉 イヌフグリ ボケの花 オミナエシの若芽

時間とは一体、何なのか?

地球上に生きる者は時間を感じていますが、過去、現在、未来と一直線に流れるものと して時間を考える。しかし 地球をはなれたら、時間という概念は消滅するのではないか? 時間は謂わば箱の中に詰められたモノで、箱が壊れたら時間は一気に放出されて、消え…

熊野古道 大阪府山中渓~和歌山市布施屋  ④

吐前(はんざき)という字を読める人は少ない。難解な読み方だが これは平安期には吐崎もしくは埴崎という地名が、この付近で記録 されている。これが如何なる理由で吐前となったのかは?判らないが。 吐前集落に入って間もなく、この吐前王子跡が見えますが…

熊野古道 大阪府山中渓~和歌山市布施屋  ③

山口神社参道入口の大鳥居についたのが11時半だったので、此処で昼食休憩とする。 此処から交通量の激しい7号線淡島街道を西へ。観音寺の紀伊上野の小さな交差点に古い石柱が建つ。北の方にあるらしい上野廃寺跡を見たいと思ったがパス。 7号線は交通量が多…

維摩詰の維摩経 如来の家系、

世の中のあらゆる悪の種、これが如来の家系である。この家系を絶やさぬ事が如来の家系を絶やさぬ事である。 世の中のあらゆる悪が絶えれば、如来の出番はない。つまり如来の家系が絶える事、 如来の血筋が絶えて仏法が消える事を意味する。これも維摩経独特…

熊野古道 大阪府山中渓~和歌山市布施屋  ②

公家から大衆へと変化する熊野参拝は神仏混合の信仰時代の象徴である。 神が仏となって人々の前に現れれて衆生を教化する、当時の人々は西方極楽 世界を夢みていたが、その裏には現世の悲惨さがあった。 江戸時代にはお伊勢参りが一生の内の最大の目的であっ…

熊野古道 大阪府山中渓~和歌山市布施屋  ①

阪和線山中渓駅から国道を歩いて雄ノ山峠を越えて和歌山市へ、 紀伊駅近くまで県道を歩き、南下して紀ノ川を渡り、布施屋駅を目指す 16キロ5時間の古道歩きはひと言でいえば、頻繁に車が往来する車道を歩く 危険な道中で、そのほかの道は集落内の生活道路を…

維摩詰 維摩経 悟りとは永遠に求め得ぬもの?

人の心は高みに登って満足しても、それだけでは終われない。再び高みから落ちて 衆生世界へ戻って仏心を彼等に差し伸べる、これが往相還相と呼ばれるエレベーター に乗っての循環路線を生きる定めである。あたかも輪廻の周回路を永遠に巡る様に。 悟ってもそ…

維摩詰 維摩経 維摩の病  知恵と方便

知恵と方便は仏教での欠くべからずのセットモノである。方便はまた慈悲とも言う、 知恵は知識やそれを使いこなす力を意味する、方便は、知恵を使う方法や手段であり、 仏教的にはその手段の最たるものが慈悲心である。 知は向上心で高みへの挑戦であるが、方…

維摩詰 維摩経 維摩の病

衆生病むが故に我(維摩)病む 当時の病とはウイルスや細菌によりパンデミックではない、病むとは 仏教的に言えば心の病=精神病ではない、の事を指す。心の病の根本 原因は無知、無明、有への愛(存在がある故に物でも何でもわが身に付く 有体への執着であ…

維摩詰 維摩経 出家

出家とは仏門に入る事 そこに、利、功徳を求めても そこには何もない。無為法とは即ち出家である。 無為法には利も功徳もない 利も功徳あるのは有為の世界であるから。 無為とは生滅変化をはなれ、仏の涅槃を言う。

維摩詰と維摩経 托鉢

貧乏人に托鉢を乞うと貧乏人は大きな福を得る 長者に托鉢を乞うと美味の食を僧が得られる 托鉢をした人はその多少にかかわらず福を得る事はない 托鉢とは食を貰わぬ為に托鉢をすべきである 逆説の真理 托鉢者の選り好みや食物の種類を択ばずに托鉢すべきであ…

維摩居士と維摩経

維摩経 逆説の真理 座禅するには聖者として振舞いながら、しかも凡夫として座禅せよ 道法を捨てずして、しかも凡夫の性格を示しながら座禅する。 座禅とは聖者になる修行ではない、凡夫になる修行であると。 凡夫の持つ煩悩のまゝで涅槃を目指せ 説法は言葉…

2021.2.28熊野古道紀伊路 JR湯浅駅~鹿ヶ瀬峠~紀伊内原~道成寺~JR道成寺駅④

御坊に入ってくる頃より風が強く曇ってきたし、足も痛み出した、朝の9時から歩き 通しで既に4時間以上歩きっぱなし。まだ先の道成寺までは小一時間はかかる。 町中歩きは平凡で長く感じられるし、ダラダラ歩きでは、締まらぬので、できるだけ 速足で歩く。目…

2021.2.28熊野古道紀伊路 JR湯浅駅~鹿ヶ瀬峠~紀伊内原~道成寺~JR道成寺駅③

金魚茶屋の駐車場までは車で登ってこられるので、ここから鹿ヶ瀬峠まで徒歩で 登って、往路を引き返す方法が最も楽に古道のハイライトを楽しめるプランです。 金魚茶屋とは往時、巡礼者達の目を和ませる目的で茶屋の下の谷川に金魚を飼って 茶屋で休む人達を…

2021.2.28熊野古道紀伊路 JR湯浅駅~鹿ヶ瀬峠~紀伊内原~道成寺~JR道成寺駅②

大峠から小峠に進み、ここからが本日のハイライトである石畳の古道の始まりが 約500Ⅿ程続く。それが途切れてしばらく山道を下る。突然トイレと舗装路が現れて 普通の林道となって麓の集落に続く。その後、町中歩きが延々と続き、紀伊内原を 経て道成寺までの…

2021.2.28熊野古道紀伊路 JR湯浅駅~鹿ヶ瀬峠~紀伊内原~道成寺~JR道成寺駅

紀伊路は海南市から道成寺まで三回に分けて歩きました。 第一回は海南の藤代神社~紀伊宮原駅 藤代峠~拝の峠経由 第二回は紀伊宮原駅~紀伊湯浅駅 糸我峠経由 第三回は紀伊湯浅駅~鹿ヶ瀬峠~紀伊内原~道成寺 鹿ヶ瀬峠経由 今回の三回目は約18キロの巡礼道…

ケチと倹約

先日、蜜柑を扱うお店でポンカンや八朔などの詰め物を10キロ買って自宅に送るよう依頼した。着いた荷物を開けたらお目当てのポンカンは少なく八朔などのほかの柑橘類が多く混ざった状態だった。適当に混ぜて送ってくださいと言ったのが裏目となった様だ。 店…

本当に生きるとは?

世の中には様々な考えで人生を生きる人達がいます。多くの人はこの世の中での 栄達を得んが為に人生を切り開いている。其の為には手段を選ばずがむしゃらに 突き進んでゆきます。栄達とは詰まる所、自身の身や心に対してより多くの財や 名誉を得んがためであ…